佐銀取り付け騒ぎ | 2003年12月24日 |
師走にデマ走る
25日昼前から「佐賀銀行が26日につぶれる」という内容のデマが広がり、同行の窓口やATM(現金自動預払機)に預金を引き出す人たちが押し寄せた。佐賀銀行は「信用失墜を狙った悪質なデマ」として、被疑者不詳のまま信用毀損(きそん)の疑いで、佐賀署に告訴した。 「佐銀問題ない冷静な対応を」 財務省福岡財務支局は25日夜、村上和也支局長名で緊急のコメントを発表し、佐賀銀行について「悪質な電子メールにあったような事実は全くなく、銀行の経営内容、健全性、資金繰りは問題ない。預金者には冷静な対応をお願いしたい」と呼びかけた。 県内全域で携帯つながりにくく NTTドコモの携帯電話が25日午後4時半から3時間余り、県内全域でつながりにくい状態になった。佐賀銀行にからむデマで、携帯電話で情報を取り合う人が殺到したためとみられる。 |
平成16年2月17日
女は24日に知人から「佐賀銀行が26日につぶれる」と聞いたといい、「友人らに教えなければと思ってメールを送った」という。自らも現金自動預け払い機(ATM)で数万円を引き出していた。 友人に聞いた話を元に、友人に送ったメールが元で約180億円が引き出される大騒ぎに発展してしまった事件である。
たった20数人に送ったメールの波及力の凄さは、注目すべきである。
悪い情報はメールを通じて今まで予測できないような速度で広がる。
ネガティブな側面を捉えれば、ネットの恐ろしさであり、企業側もネガティブ情報には留意しなければいけないという教訓をえることができる。
別な見方をすればネットがいかに優れたマーケティングツール(競合他社へのネガティブキャンペーンをお勧めするという意味でなく)となりうるかを示していると言えよう。
永 六輔の「商人(あきんど)」で「客を感動させて下さい。その感動を7人に、7人が5人に、5人が3人に伝える。」と老舗の主人が言っている。
ネット時代には、この広がり方及び、速度が予測を超えるものであろう。