カザフスタンで過去3回講義を行っているが、2005年2月14日―18日の「在庫管理」の講義の際、カザフスタン人材開発センターの都合で通訳が交代した。
英・露通訳から、日・露になり、明るい女性から暗めの男性に代わった。
クラスは、突然の変更にネガティブで、眠る者、帰るものも出てしまった。私としては、初めての経験であった。
はじめの3日間も激論あり、説明に苦しむ場面ありではあったが、徐々に生徒、講師、通訳の間に一つのチームワーク、パートナーシップが生まれていたわけである。そこには一つのコミュニケーション・プロトコルが存在したに違いない。
それが突然、そのプロトコルを再構築する必要が出てしまい、パートナーシップが壊れたのである。
関係構築の時間の重要性、継続は力なりが組織にも当てはまるのではないか、ということを再認識したしだいである。
逆に、小さな変化でも既存のプロトコルを容易に破壊することができる、ということも言える。